「セラミックにしたからもう虫歯にならない」と思っていませんか?実はこれは大きな誤解です。セラミック自体は虫歯になりませんが、土台となる歯や接着部分は虫歯になる可能性があります。そのため、セラミック治療後でも虫歯が再発するリスクはゼロではありません。
セラミックと天然歯の境目にはわずかな段差や隙間が存在します。ブラッシングが不十分だと、そこにプラークが溜まり、虫歯の原因となります。特に奥歯のクラウンや歯と歯の間は磨き残しが起こりやすいため注意が必要です。
セラミック治療をした安心感から、歯磨きやフロスを怠ってしまう方もいます。しかし、土台の歯は天然歯であり、ケアを怠ると再び虫歯になります。むしろセラミックは境目のケアが重要なため、セルフケア不足は再発の最大要因です。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、セラミックと歯の接着面に負担がかかり、わずかな隙間が生じることがあります。その隙間から細菌が侵入し、虫歯の再発につながります。
セラミック治療後に虫歯が再発しやすい部位には特徴があります。
再発した虫歯は初期には症状が出にくく、進行すると「しみる」「噛むと痛い」といったサインが現れます。場合によっては神経治療や再度の被せ直しが必要になることもあります。
セラミック治療後は、特に「境目の清掃」が重要です。以下のポイントを意識しましょう。
3〜6か月ごとの定期検診では、セラミックの適合状態や噛み合わせをチェックします。問題があれば早期に補修できるため、再発リスクを大きく下げられます。歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングも、セルフケアで落としきれない汚れを除去するのに有効です。
歯ぎしりや食いしばりがある方は、就寝時にナイトガード(マウスピース)を装着することでセラミックへの負担を軽減できます。装置の安定性が保たれるため、境目に隙間ができにくくなります。
セラミック治療後でも、虫歯は再発する可能性があります。原因は主に「接着部分の隙間」「口腔ケア不足」「歯ぎしりによる負担」です。特に境目の清掃を徹底することが再発防止の鍵となります。
高額なセラミック治療を長持ちさせるためには、日常のケアと歯科医院での定期的なチェックが不可欠です。治療後も油断せず、再発防止を意識した生活を心がけましょう。