ホワイトニングの費用相場|オフィス・ホームの違いと保険適用の有無を解説

オフィスホワイトニングの費用

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行うホワイトニングのことです。高濃度の薬剤を使用し、特殊な光やレーザーを照射して歯を短時間で白くします。即効性が高いため「大事なイベントまでにすぐ歯を白くしたい」という方に人気があります。

費用相場は1回あたり1万5千〜5万円程度です。医院によっては1回ごとの料金設定もあれば、複数回セットプラン(2〜3回で5万〜10万円程度)が設けられていることもあります。1回でも効果を実感できるケースは多いですが、希望する白さに到達するには複数回の施術が必要なことも少なくありません。

オフィスホワイトニングのメリットは即効性と仕上がりの均一さです。歯科医や歯科衛生士が施術するため安全性が高く、ムラの少ない自然な白さを得られます。ただし、色戻りが早い傾向があるため、定期的なメンテナンスが必要です。長期的な費用も視野に入れて検討しましょう。

ホームホワイトニングの費用

ホームホワイトニングは、自宅でマウスピースと低濃度の薬剤を使って行う方法です。効果が出るまでに1〜2週間かかりますが、歯の内部まで薬剤が浸透するため、白さが長持ちするのが特徴です。

費用相場は2万〜5万円程度です。マウスピースの作製費用と薬剤(数週間〜数か月分)が含まれます。追加の薬剤を購入する場合は1本数千円〜1万円程度で補充できるため、継続的に行う場合でもオフィスホワイトニングよりコストを抑えやすい傾向があります。

ホームホワイトニングの利点は持続性とコストパフォーマンスです。自分のペースで行えるため忙しい方にも適しています。ただし、効果が出るまで時間がかかり、自己管理が必要になる点はデメリットです。使用方法を誤ると知覚過敏を引き起こす可能性があるため、歯科医の指導のもとで進めることが重要です。

保険適用は可能か?

ホワイトニングは基本的に保険適用外です。なぜなら、虫歯や歯周病の治療のように「病気を治す」医療行為ではなく、歯を美しく見せることを目的とした審美治療に分類されるからです。そのため、費用は全額自己負担となります。

ただし例外として、事故や病気による変色、抗生物質(テトラサイクリンなど)による歯の変色の改善を目的とした治療が行われる場合、一部で保険が適用されるケースもあります。ただしこれはごく限られた状況に限られ、一般的なホワイトニングには適用されません。

一方で、保険が適用される「歯のクリーニング(スケーリングやPMTC)」とホワイトニングを混同される方もいます。クリーニングは歯石や着色汚れを取り除き本来の歯の色に戻す処置で、虫歯や歯周病予防が目的のため保険適用となります。しかし「歯を本来の色以上に白くする」ホワイトニングとは別物です。

費用と効果のバランス

ホワイトニングを検討する際には、費用と効果のバランスを理解することが大切です。単に安さだけで選ぶと満足のいく結果が得られない場合があり、逆に高額だからといって必ずしも自分に合うとは限りません。

オフィスホワイトニングは短期間で効果を実感できますが、定期的に通院して追加施術を行う必要があるため、長期的には費用がかさむ傾向にあります。例えば、半年に1回の施術を3年間続けた場合、合計で10万〜30万円程度になることもあります。

ホームホワイトニングは即効性に欠けるものの、持続性が高く、追加薬剤の購入だけで継続できるため長期的には経済的です。3年間で薬剤を定期的に補充した場合でも5万〜10万円程度に抑えられるケースが多いです。

さらに、デュアルホワイトニング(オフィスとホームの併用)を選択する方も増えています。初期はオフィスで短期間に白くし、その後ホームで維持する方法で、費用はやや高くなりますが即効性と持続性のバランスが取れる点が魅力です。

まとめ

ホワイトニングの費用相場は、オフィスホワイトニングで1回1万5千〜5万円、ホームホワイトニングで2万〜5万円程度です。保険適用は基本的に認められず、全額自己負担となります。費用と効果を考慮すると、短期的な効果を求めるならオフィス、長期的な維持を重視するならホーム、両方のメリットを取り入れるならデュアルがおすすめです。

大切なのは、自分の目的やライフスタイル、予算に合わせて最適な方法を選ぶことです。歯科医と相談し、希望に沿ったプランを立てることで、無理のない範囲で理想の白い歯を手に入れましょう。